ほしとりぶろぐ

カメラ、バイク、ギター趣味で、シンプルな生活を目指しモノを捨てまくった管理人のユルい日記

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黄道光とクロスする冬の天の川の撮影に大台ケ原へ①

 


どうも、ぴすです。

 

 

先日、黄道光とクロスする冬の天の川の撮影に、大台ケ原へ行ってきました。
奈良県全域がほぼ雲がないという奇跡の状況でした。やっと晴れました。


ちなみに大台ケ原というのは、奈良県ではめっぽう高い、標高1695mの山。
山頂付近までドライブウェイが整備されており、割とアクセスが良い。
山頂の日出ヶ岳へは、駐車場から徒歩40分ほど。

 

奈良県どころか、近畿、または本州最強の星空スポットという噂もあり、まさにそこから見上げる星空は宇宙そのもの。

 

初めて大台ケ原駐車場での夏の天の川を見た時は驚きました。「天の川がボンヤリ見えている」とかそんなレベルじゃなくて、強烈な存在感を放っていました。南の空から頭上を駆け抜け、北の空へ落ちていく・・・忘れられない光景です。

 


それで、去年は足しげく大台ケ原へ通ったのです。晴れたら大台ケ原へ。
仕事前にちょい大台ケ原へ、なんていうのも結構やりました。自宅から割と近いので。といっても片道2時間くらい。今年は山開きに合わせて5月に行ったきりで、あえて行ってません。行きたいんだけど、新規開拓もしていきたいので。

 


それが、何故今回撮影にいくのか、理由があります

 


以前にも記事に書きましたが、去年11月に大台ケ原で初めて黄道光を見たのですが、なかなか幻想的な景色でした。冬の天の川が頭上を流れ、それに並ぶように現れた光の筋。それが黄道光。衝撃の光景でした。(そもそも、淡い冬の天の川が肉眼で見えた事自体、衝撃だったわけですが)

 

今年も9月になり、黄道光の観測報告を見かけるようになりました。インスタで。
もう一度、あの光景をどうしても見たい!そう思い、勝手に封印していた大台ヶ原へ出かけようと思いましたが・・・。

 

まぁ全然晴れてくれないわけで。さすが降雨量日本一なわけである。
毎日毎日天気予報を眺めること数日・・・それがやっと晴れてくれました。平日ですが、これは行くしかないということで、行ってきました。

 

 

 

見晴台から眺める月

 

 

夜0時頃。

大台ケ原ドライブウェイを走り、途中にある見晴台に車を停めました。月はまだ高い位置にあり、星空が綺麗に見えるには、まだ時間がかかりそう。

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月明かりに照らされた山々を見下ろします。ドライブウェイ途中とはいえ、かなり標高の高い所に居る事に気づかされます。眼下の谷には雲海があり、月明かりと相まって非常に幻想的な景色でした。(もちろん、月明かりが明るいので肉眼でもこれくらいは見えています)


じつに5月以来の大台ケ原。
久々だなぁと思うと同時に、落ち着くというか、見慣れた景色。そりゃ、去年バカみたいに通ってましたからね、頭に焼き付いています。

 


そんな景色を暫く眺め、綺麗だなぁと思うと同時に、こみ上げてくるのは恐怖感。

 


こういう自然を見ると、壮大過ぎて怖い。

 

今からたった独りで、真っ暗な山道を歩き、山頂まで向かわなければならないのですから。何度も登り慣れたといっても、やはり怖いものです。だって、何が起こるか分からないじゃないですか・・・。

 


暫くしてから、大台ケ原駐車場へ向かいました。

 

 

大台ケ原駐車場


到着。

 

 

驚いた。

 

 

 

何がって、人が居なさすぎ。

 

 

 

車は数台しか止まっていません。

 

 


そりゃ、平日の真夜中です。

でも平日にも何度か来てますが、割と人が居る印象でしたが、こんな日もあるのですね・・・。

 

月は傾きながらも夜空を照らし続けていますが、もうすでに、頭上には天の川が見えています。

静かな駐車場。動物の鳴き声も、車の音も、風の音も聞こえない、無音。耳鳴りの音がうるさくなります。星の瞬きが聴こえてくるのではないだろうか。それくらい静かで、星が綺麗に輝いていました。


そして寒かった。昼間は焼けそうなほど暑いというのに、このギャップ。
防寒着を持ってきて正解でした。


そんな静かな駐車場で、最終の荷造り。今回の撮影様に三脚と雲台を組み替えたり、リュックに三脚を括りつけたり・・・カチャカチャと音が響きます。
今回はカメラ2つ、レンズは可能な限り軽いレンズと最低限のレンズを選定(広角2つ、望遠1つ)、そのため、荷物は今までにないほど軽かった。


荷造りを終えて、もう一度車に乗り込み、星を眺めます。
今から独りで登らないといけないのか・・・と、少し気が重い。
月が傾き、木々に隠れたのをみて、そろそろ行かねば、と決心します。

 

出発

山道の入り口に立つ。
やっぱり、怖い。怖いっていうのは、霊的な怖さではなくは、獣的な怖さなんですね・・・クマ除けの鈴をチリリンと鳴らしながら、歩きます。まぁ、こっちの方面は熊の出没情報はないんですけど。

 

真っ暗な山道を歩きます。
上を見上げると、木々の隙間から星が。それだけが希望のように感じます。
途中、誰かついて来ていないかな?と何度も振り返りましたが、そんな気配はなく・・・。

 


歩いていると、前方からやってきた団体とすれちがった。

 

 


「気を付けて行ってください」と言ってくれた。

 

 


それでも、なんか気持ちが少しだけ楽にはなった。
しかし彼らは何故かサンダルだった。ラフ過ぎやろー・・・。

 

 

 

 

そして、駐車場から40分ほど歩き、山頂展望台か正木峠かの分岐点へ。
実は、今回は正木峠だけにしようと思っていました。何故なら、山頂展望台は人気スポットで人が多すぎて撮影が出来ない可能性があるからです。

 


ですが、今日は平日、駐車場にあんなに車が少ないなら、もしかすると誰も居ないのでは?撮影のチャンスじゃないか!と思い、行くことにしました。

 


強烈な階段を上り、山頂展望台(日出ヶ岳)を目指します。この強烈な階段があるから、行きたくなかったというのも理由の一つでしたが。

 

山頂展望台に到着

 

到着。既にオリオン座が東の空に登っていました。雲一つない星空。久々だなぁ。最近雲が多い中での撮影ばかりだったので。

 

 

星がグリグリと光っています。いかつい宝石を夜空にまき散らしたような。

 

 

冬の淡い天の川が頭上を流れます。

しかし、カシオペア座を境に、天の川が肉眼では見えません。オリオン座の方を見ても、やはりこちら側の天の川は見えない。去年11月には冬の天の川が肉眼でも全部見えていましたので、今日はあの日より調子が悪いのかも。それとも位置の問題か、黄道光の影響か・・・?

 

 

 

とはいえ、恐ろしい程の暗さですけどね。

展望台の中に入り、撮影準備をはじめます。

 


人がいました。どうやら、一組とお一人様が居る模様。

 

お一人様は撮影している様子はありませんでしたが、一組さんはカメラで撮影している模様。一応挨拶はしたものの、フラッシュを使った撮影を繰り返していたので、辛かった。

 


そんな中、撮影した写真を紹介します。


こちらが展望台と冬の天の川。

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これ、JPEG撮って出しです。レタッチなしでここまで写ります。

やっぱやばいです。大台ケ原。

 

 

今までのはRAW現像前提の設定でしたが、今回はJPEG撮って出しでもある程度見れるようにカメラのセッティングをしてみました。撮影設定はシャッター速度30sec、ISO 10,000、F2.8。


ISO 10,000って大丈夫なん?って話ですが、意外とノイズが無くないですか?(このサイズでは分からないけど)カメラはCanon EOS5markIV です。

 

別カット

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こちらは頭上の様子。

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撮影していると、展望台で撮影されていた人が帰られたので、展望台へ。
展望台からの眺めは最高です。雲海が出ていました。(これは少しレタッチしてます)

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展望台で撮影して遊びます。黄道光も、もうすでに出ているようですね。 

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真ん中の線が流れ星だったら最高だったのに・・・飛行機です。残念。

 

 この写真だと、天の川と黄道光がクロスしているのが少し分かりますね。

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レタッチしたらこんな感じに。JPEG撮って出しとどっちがいいでしょう?

 

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まぁ、好みですね。私、レタッチは自然な感じに仕上げようと意識しているのですが、どうしてもドギつくなってしまうんですよね・・。インスタにポストするならドギツイ感じの方がいいんでしょうけど。

 

最近はJPEGの自然な感じが程よく感じるようになりました。

 

明暗差がきつかったり、あまりにも星空が明るい場所とかなら、RAW現像に頼らないと厳しい所もありますが・・・。

 

 

 

 

 

さて、そうやって撮影していると、団体が来られたようです。

 

なぜかまたサンダルでした・・・最近「大台ヶ原サンダルチャレンジ」って流行ってるんでしょうか?よく歩いてきたなぁと本気で思います。

 

 

撮影が困難になる予感がしてきたので本命の正木峠へ移動します。

 

 

長くなったので記事を分けます。つづく

 

 

ちなみに今回訪れている大台ヶ原についてはこちらの記事にも纏めていますので是非

hoshi-tori.com

 

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